こんにちは。
ひろ整骨院/鍼灸院の木下裕之です。
姿勢改善コラムの第4回目も少しずれて「顔のリフトアップ」「呼吸法」がテーマになります。
当院の姿勢矯正は週一回ペースで3ヶ月ぐらいの通院というパターンが多いのです。
その中で、内臓が硬いくて姿勢が崩れている場合には内臓マニュピュレーションを行うこともあります。
また、呼吸法を利用して身体を緩め、正しい姿勢にすることもあります。
姿勢矯正以外にも、この内臓マニュピュレーションと呼吸法には、副交感神経が優位になることから自律神経の調整という効果が期待できます。
ストレスの多い日常生活では、どうしても交感神経優位(興奮モード、ストレスモード)になりがちです。
そこで、副交感神経優位(リラックスモード)の状態を作ることで交感神経と副交感神経のバランスを整えることが自律神経の調整には必要です。
内臓は副交感神経支配です。
内臓に大量の酸素を送る呼吸法も内臓を刺激する内臓マニュピュレーションも副交感神経を優位にしてくれます。
実は、お顔のリフトアップにも自律神経の調整が期待できるのです。
当院のお顔のリフトアップは美容鍼ではなく、理学療法機を使用します。
3次元に異なる方向の中周波が重なり動態干渉効果を生む立体動態波を使用します。
顔には多数の筋肉があります。
ただ、骨と骨をつないでいる他の筋肉(骨格筋)と異なり、顔の筋肉は骨と皮膚をつないでいる表情筋なのです。パワーを出すための筋肉ではなく、表情を作るための筋肉なのです。
この顔の筋肉を立体動態波で刺激し、お顔をリフトアップします。
また、立体動態波には筋肉の揉みほぐしの効果もあるため、リラックスさせます。
よく、お顔のリフトアップ中に眠ってしまわれる方が多数します。副交感神経優位(リラックスモード)になっている為と思います。
顔が上がったかどうかは主観的な部分もありますが、
ほとんどの方が満足されています。
揉みほぐし効果の為か、「顔が柔らかくなった」「化粧水の浸透度が増した」という声も多数聞きます。
顔が垂れないということは、若さを保つという点でも大切ですね。
姿勢も垂れない身体であることが大切です。
お腹とお尻が上がることがポイントです。
さて、
マインドフルネスなどで呼吸法が注目されていますが
当院で指導している呼吸法について説明します。
「吸って~吸って!吸って!吸って!」
「息を止めて!お腹を膨らませて!」
「吐いて、吐いて、吐いて」
これの繰り返しです。
この図の赤い印が手技を入れる部位になります。
「吸って~吸って!吸って!吸って!」
で思い切り肺を膨らませて頂きます。
肺を広げるには、胸郭(肋骨)を引き上げ広げます。
図の青い矢印のイメージになります。
この時、胸骨の上の部分(胸骨柄の上端。図の赤い印)に示指と3指を胸骨の体内側に添わすように軽く挿入します。
経穴(ツボ)の天突穴に刺鍼するようなイメージになります。
すると、「おぇっ」て嘔吐しそうになりますよね。
でも、こうしてあげると、首や胸の筋肉を使って胸郭を引き上げやすくなるのです。
肺が最大限広がったら、
「息を止めて!お腹を膨らませて!」
そして、
横隔膜の上に掌を置いて
「吐いて、吐いて、吐いて」
と横隔膜を掌で押して息を吐かせます。
横隔膜は図の赤い印のあたり、季肋部の下方にあります。
横隔膜は力を入れると下方に下がり肺を広げる筋肉です。
力を緩めさせて、今度は肺を縮めていきます。
横隔膜を掌で押すことで呼気を手助けします。
数回、この呼吸を繰り返すと
・体が温まってきます(代謝UP、免疫UP)
・酸素が内臓にいきわたります
・身体が柔らかくなります(本当に緩みますよ!)
・姿勢がよくなります
胸が開き、腰の弯曲ができているはずです。
逆に、良い姿勢でないとこの呼吸はできないのです。
当院では、自分で良い姿勢を作る方法の一つとして、この呼吸法の指導を行っています。
内臓に酸素が行き渡ったならば、
水分も充分にとりたいですね。
1日に2リットルの水を飲みましょう!
でも500mlは食事でとれているとすると
あと、1.5リットル、つまりペットボトル3本分の水を取りましょう!
そういう習慣をつけましょうね。
水分を取りすぎても「むくみ」ませんよ。
余分な水分は小便として排出されます。
珈琲やお茶は利尿効果があるので、できれば水をとりましょう!
透明に近い小便がでるようならばOKですよ。
身体を燃焼させるには酸素(呼吸)と水素(水)が必要ですよ。
こんにちは。
ひろ整骨院/鍼灸院の木下です。
姿勢改善コラムの3回目のテーマは「肩幅を広げる」です。
前回は、
巻肩からくる猫背や骨盤の開きの話でした。
その解決策は「お尻を出す」「腹を伸ばす」の2つだという説明をさせて頂きました。
この流れだと、今回は
「どうやってお尻をだすのか(骨盤を前傾させる)」
「どうやってお腹を伸ばすのか」
という方法の説明になりますよね。
でも今回は少し、寄り道をして
肩幅のお話をさせてください。
肩(の関節)は肩甲骨と上腕骨で形成されます。
その肩甲骨は鎖骨としか関節を形成しません。
つまり、鎖骨の位置によって肩の位置が決まるのです。
前回の巻肩の説明で、
巻肩は肩があがると説明しました。
その結果、鎖骨が斜めになって、肩幅が狭くなるのです。
この図のように水平の鎖骨が斜めになるのです。
すると肩幅は小さくなります。
巻肩を解消すると肩幅は広がりカッコ良くなります。
巻肩だけではなく、僧帽筋の強縮でも同じ理屈で肩幅が小さくなります。
これは医学書院の「プロメテウス解剖学アトラス」から引用した図です。
鎖骨には、胸鎖乳突筋と僧帽筋が着いています。
胸鎖乳突筋は鎖骨を動かすのではなく、うなずくなど首や頭部を動かすのです。
鎖骨を上げているのは、僧帽筋になります。
筋トレを一生懸命にやられる方や食いしばりの激しい方に見られます。
巻肩の場合、巻肩を戻して、腕の重さで鎖骨は水平になりますが、
この場合は僧帽筋を緩めないといけません。
また、僧帽筋だけでは緩みにくく、
先ほど関係ないといった首の筋肉を同時に緩めていくことが大切になります。
これもプロメテウスから引用した図ですが、
意外と斜角筋も重要になるのです。
斜角筋の間には腕に向かう神経や血管が通っています。
斜角筋症候群という疾患があるように、この筋が硬くなり神経や血管を締付けると手のしびれや冷えなどの障害が起こります。
鎖骨ではなく第一肋骨に着く筋なのですが、
ここが緩むと肩も下がってくることが多いのです。
頚肩部の筋肉を緩めることで、
本来の肩の位置(鎖骨が水平)を認識させ
肩幅を広くします。
当院では、肩幅の相談も多くあり、このような方法で対応しています。
こんにちは!
ひろ整骨院/鍼灸院の木下です。
姿勢改善コラムの第2回目のテーマは
「巻肩からくる猫背」です。
この図の赤い矢印は原因、青い矢印はその結果起こることです。
巻肩は図のように肩が内側に巻き込んでいる状態です。
手の甲が前にきているような状態ですね。
仰向けに寝転んで手の甲が上を向いている様ならば巻肩の可能性大です。
パソコン作業のように手の甲を上(手掌が下)にするような姿勢が長く続いたり、スマホを長時間操作したりする人や、水泳のバタフライの選手やパドリングをするサーファーなどがなりやすいのです。
巻肩になると、図の青の矢印のように肩があがり(首が短く見える)、肩甲骨が開きやすくなります。
巻肩になると肩こりだけではなく次のようなことが起こります。
・首が後ろに曲がりにくいのでストレートネックになりやすい ⇒首の筋肉がこりやすい ⇒頭痛が起こりやすくなる
・胸が開かないので呼吸が浅くなる ⇒内臓に酸素がいきわたりにくくなる ⇒代謝や免疫が悪くなる、体温があがりにくくなる
・首が後ろに曲がりにくいので背中が丸くなりやすい ⇒腰のS字カーブがなくなりやすい(=腰も丸くなりやすい) ⇒骨盤が開きやすくなる
骨盤が開くとどうなるのでしょう。
図の赤い矢印が骨盤が開くイメージです。
その結果、足が開いてO脚とまではいかなくてもガニ股になりやすくなります。図の青い矢印のイメージですね。
そうなると、お尻や足の外側の筋肉に負担がかかり、坐骨神経痛や外反母趾の原因になったりします。
また、骨盤がひらくと骨盤が前傾しにくくなり、むしろ後傾になったりして、お尻が垂れてしまいます。四角くて垂れたお尻になりやすいのです。
また、骨盤内の内臓が骨盤内に収まりにくくなるためポッコリ下腹になりやすくなります。
重複しますが、巻肩の原因は、長時間のパソコン作業やスマホなどが多いです。
そして、胸の筋肉が縮んで硬くなっている為、肩が開かないのです。
そこで、大胸筋、小胸筋、三角筋前部を緩めることが大切になります。
経穴(ツボ)でいう中府穴、雲門穴も利用します。
当院では基本的には手技のみで緩めますが、場合によってはテーピングを利用して緩めることもあります。
掌にテーピングすると筋膜繋がりで緩みます。肩関節の水平伸展(外転)30度も楽に動くようになります。
開いた骨盤は股関節のストレッチで閉まりやすくなります。
つまり、
巻肩を治して(=掌を前にして肩を開き、腕の重さで肩を落とす)、
骨盤を閉じれば(=足がまっすぐになり、腰の弯曲がよみがえります)
姿勢は良くなります。
しかし、こんなに沢山の事を意識してやるのは大変です。
当院では、2つだけ意識してもらっています。
「お腹をのばして、お尻を出す」
以上です。
これだけで、巻肩も骨盤の開きも治ります。
バストも上がり、ヒップも上がり、くびれもでます。
首が長くなります。鎖骨やうなじ、背中が綺麗に見えます。
このお腹の伸ばし方とお尻の出し方については、
別途、このコラムでご紹介させて頂きます。
皆さま、こんにちは。
姿勢改善コラムを書かせて頂く
ひろ整骨院/ひろ鍼灸院の木下裕之です。
当院は東京都目黒区の大岡山にあります。
大岡山は東京工業大学や商店街もある閑静な住宅地です。
駅には東急病院もあり、近隣には昭和大学病院もあります。
当院の患者様は、会社務めの方や経営者の方、医師をはじめ医療関係者の方、モデル、グラビアアイドル、歌手など多種多様の方がいらっしゃいます。
そんな当院の一番人気メニューが「姿勢矯正」です。
また、
身体のトラブルで来られる患者様の施術においても
正しい姿位に改善することを念頭に置いています。
肩こりや腰痛、膝痛、ストレートネックやそれに伴う頭痛、ポッコリ下腹やそれに伴う便秘なども姿勢を改善することで症状が改善されます。
これは、有名な
レオナルドダビンチの「ウィトルウィウス的人体図」です。
身長=腕を横に広げた長さ=2歩(歩幅)=肩幅×4=肘から指先の長さ×4=肘から脇の長さ×8・・・・・
と身体のバランスを表しています。
東洋医学の骨度法を連想させますね。
私はこの図をイメージして施術することが多いです。
当院が求める姿勢は「正しい姿勢」というよりは「美しい姿勢」です。
ですから、耳の後ろから肩峰、大転子、膝、外果の前までが一直線になることにこだわりません。
むしろ
若々しく見えるか、若々しく動けるか
にこだわります。
若々しい姿勢とは
背筋がまっすぐで、バストがあがり、ヒップがあがり、お腹が伸びて、くびれがある(くびれがつくれる)姿勢です。
それは、垂れない身体です。
若々しい動きとは、ダイナミックに動ける、身体全体を使って動けることです。
当院の60代、70代の患者様のなかには、若々しい姿勢を作られてます。そして、元気に遊んでいられます。
当院では、ビフォーアフターはしません。
あ、お顔のリフトアップだけはビフォーアフターですね。
姿勢改善では、目指すべき姿勢を先に作ります。
骨がゆがんでいるなどの器質的な変化がない限り、
殆どの方は、最初に目指すべき姿勢(若々しい姿勢)を作ります。
皆さん、驚かれています。
中にはTV番組の「奇跡の一枚」みたいという方もいらっしゃれば、
はけなかったパンツ(ズボン)をその場ではかれて、ウエストのサイズダウンを確かめられる方もいらっしゃいました。
最初に若々しい姿勢をつくるのが当院のやり方です。
そして、
それをキープするには、どうすれば良いかを時間をかけながら改善していきます。
姿勢をキープするのに邪魔をする癖や筋肉の縮みを改善していくことになります。
まずは、
意識を変えること
です。
次回以降のコラムで
どうやって「若々しい姿勢」を作るのか
姿勢をキープするうえでの障害である
猫背(特に巻肩)や
反り腰あるいは腰をかがめるタイプ(=腸腰筋が短縮しているタイプ)
についても説明していきます。